血圧が高めである。上は常時160~170ぐらいで、下もだいたい100以上。夜勤明けなんかだと180を超えるときもある。試しに今測ってみたら、上は174、下は121だった。あ、今というのは、例によって介護施設での夜勤中のことね。時刻は午後の11時。最近はここの利用者(入居者)も以前よりは落ち着いていて、夜中に起き出して手がかかることも少ないので(時々トイレに行く人はいるけど)、原稿を書く時間はたっぷりとれる。
まあ、時間はあっても、原稿がはかどるとは、限らないけどね。なにせ歳のせいか、めっきり集中力の衰えを感じる今日この頃。仕事はもう慣れたもんだからさっさと済ませて、自分の時間(=原稿を書く時間)をつくるのは上手くなったが、時間ができたらできたで、ぼーっとテレビやYoutubeを観ていると、あっという間に時は過ぎて3時4時。いかん、そろそろ朝食の準備をしなきゃ、となり、あ~あ、今日も原稿書けなかったなあ、という日も多々あるが(むしろそういう日の方が多いが)、それはまた別の話。今回は血圧の話である。
それにしても私、一体いつ頃からこんなに血圧が高いのか? つらつら考えるにとんと見当つかぬ。というのは、私はずーっと非正規雇用の人生だったので(今でもそうだけど)、健康診断というものをろくに受けたことがない。健康診断がなければ、血圧を測る機会はそうそうない。というのは私だけではないと思うが、どうだろう?少なくとも私は、健康診断がないから血圧を測らない。測らないから、自分の血圧が高めなのか低めなのかもわからない。わからないから気にしない。思えば30歳代から50歳代までずっと、血圧なんか気にも留めない人生であった。
ところが、意外なことに、いや、意外と思うのは私だけかもしれないが、介護施設に勤め出すと、アルバイト=非正規雇用でも、健康診断を受けなきゃいけないんですねえ、これが。しかも、1年に1回、ではなく、半年に1回も。受けなきゃいけない、とはなんて言い草だ、ありがたいと思え、と仰る方もおられるでしょうけど、正直、めんどくさいですぜ。半年に1回は。
じつは、ついこの間も健康診断、ありまして、やっぱり血圧が高いと指摘された。このとき測ってくれたのは男性だったのでブログのネタにはしなかったが、その前の健康診断では若いお姉さんが測ってくれて、「血圧高いですね~」と言われ、「お姉さんが美人だから(緊張して血圧が上がった)じゃないの?」と軽口を叩いたら、「そうかもしれないですね~」と軽くいなされた、という話は過去ブログで書いた。どっちにしろ血圧は高めという話である。
あ、今回の健康診断では何も書くべきことはなかった、と思ったけど、やっぱり、少しだけ書きます。今回は前回とは違う病院で、しかも事前に検便と検尿まであった。ただでさえ面倒臭いのに、よりによって検便に検尿とは!やだなあ。よっぽど拒否しようか、それとも逃げようか、などと逡巡するも、そういうわけにもいかないだろう、と、しぶしぶながら夜勤中に検便と検尿を採取して(それ用のキットというか容器が事前に配布されていた)、夜勤が明けたその足で、初めての病院へ向かった。
すると受付で、「最後の食事は何時ですか?」と聞かれた。事前に「朝食は食べないように」とお達しはあったので、適当に「昨日の7時か8時ぐらいかな?」と答えたが、ほんといえば、朝飯をちょっとだけ食べた。いや、ほんとに、ちょっとだけ、ですよ。健康診断とわかっていたので、ご飯と味噌汁は抜いたけど、その日のおかずにつくねの大葉焼きみたいなのがあって、これがちゃんと人数分あるから、私が食べないと1つ余る。ご飯や味噌汁、それともう1品の野菜のなんとか和えは個別ではないから、余らないよう調整できるが、調整できずに余ったつくねがもったいなくて、ちょっと旨そうでもあったので、まあ、これぐらいはいいだろう、と思って食べた。まあ、これぐらいはいいだろう、と、受付では、朝飯は食べてない、と答えた。
ところが、一通り検査の後、最後にバリウムを飲むという。バリウムを飲む前にも、朝は食べてないですね?と念を押された。バリウム飲むなら、つくね1個でもダメかもしれない。と、ちょっとビビッて、「正直にいうと、ちょっとだけ食べました」と、今更ながら正直に申告したら、なんと、即座にストップ。本日は見送り、だって。
いやあ、悪いことしたなあ、と思う一方で、内心、ホッとした。だって、バリウムなんか飲みたくなかったから。飲んだことはないけど、色々と話は聞いているから。その場でもよくよく聞けば、少しでも胃の中に食べ物が残っていれば、吐くこともある、という。それを聞いて、ますます、バリウム飲まずに済んでよかった、と思った。
その後、再検査と言われないかビクビクしているが、今のところ何も言われていない。。このまま逃げ切れたらラッキー♡だが、さてどうなることやら。はい、今回は健康診断の話ではなく、血圧の話でしたね。わかってますよ。わかっちゃいるけど、しばしば話が脱線するのは私の悪いクセですから、ご勘弁を。
というわけで、それまでまったくと言っていいほど気にしなかった血圧を、介護施設に勤め出してからは度々、健康診断の度に指摘され、要注意だの薬を飲めだの、散々脅されりゃあ、いくら呑気なアタシでも、ちょっとは気にするようになってもしょうがなくなくなくない?と、なぜか年甲斐もなく若者言葉でお茶を濁したところで、今回の本題です。あ、なぜ血圧が高いとダメなのか?という話は、ここではしないけど、しなくてもいいですよね。わからない人は自分で調べてね。私も調べたけど、説明するのは私の能力では無理だとあきらめたので、あしからず。
で、今回の本題は、すでにタイトルでバレバレだけど、「酢たまねぎ」である。度々指摘される高血圧をなんとかしよう、と、思い立ったはいいものの、薬はなるべく飲みたくない、サプリメントにも頼りたくない、おまけに運動もしたくない私、なんとか食事で改善できないか、と、色々考えた挙句、辿り着いた答えがこれ。というと、いかにも考えに考え抜いてのことのように聞こえるが、なんのことはない、Youtubeを観ただけだ。
あるときYoutubeを観ていたら、べつに検索とかしたわけでもないのに、勝手に「血圧を下げる最強の食べ物!」とかなんとか仰々しいフレーズで「酢たまねぎ」が紹介されている動画が出てきた。改めて検索すると、作り方もたくさん出てくる。それで、よし、いっちょ、やってみるか、と思ったわけであるが、それにしてもオレ、よくYoutubeに影響されているな。ワカメといい、プロテインといい。
で、その「酢たまねぎ」の作り方であるが、これがまあ、十人十色といいますか、色んな人が色んなやり方で、じつにたくさんの動画を上げている。しかし基本的にはごく簡単。玉ねぎをスライスして酢に漬けるだけ。これに人によってさまざまなアレンジを加えているわけだが、まずはシンプルイズベスト。一番簡単なやり方で作ってみることにしよう。
ただ、ほとんどの動画では、スライスした玉ねぎを酢に漬ける前にパットなどに広げて、しばらく放置しろ、と言っていた。玉ねぎの辛味は揮発性なので、空気にさらすことで辛味がとれるという。水にさらすと栄養分が抜けるので、絶対に水にさらしてはいけない、らしい。だけど、我が家の狭いキッチンには、パットを広げるスペースがない、というか、パットなどというシャレたものがそもそもない。
うーん、めんどくせえなあ、と思っていたら、スライスした玉ねぎをそのまま瓶詰めにしている動画もあったので、よし、これでいこう。あともう1点、ポイントがあって、それが「ハチミツ」である。酢だけではさすがに酸っぱすぎるので、砂糖やハチミツで甘味を加えるのだが、色々見ていると、どうやら砂糖よりもハチミツを使う人の方が多い。なんでも酢とハチミツの組み合わせが健康には大変良いらしい。なぜかは私に聞かないでね。
ということで、早速、スーパーへ行き、玉ねぎと酢とハチミツを買ってきた。玉ねぎは、新玉ねぎを推奨している動画が多かったが、新玉ねぎは高いし、季節に関係なく作りたいので、あえて普通の玉ねぎを。酢も一番安いミツカンのよく見かけるヤツ。意外と安かったな。ハチミツはさすがに高くて、やっぱり砂糖でいいかな、とも思ったが、いやいや、これぐらいはこだわろう、と思い直し、清水の舞台から飛び降りる、というと大袈裟だが、貧乏人の私にしては思い切って、ハチミツを買った。もちろん高い日本ハチミツではなく、輸入ものの安いヤツだけど。
家に戻って、調理開始。といっても、前述したように玉ねぎをスライスして、瓶はなぜかあつらえたようにぴったりの瓶が家にあったので、それに切った玉ねぎをギュウギュウ詰めて、酢をドボドボと全体が浸るまで注ぎ、さらにハチミツもニュ~っと、量は適当に垂らす。これでお終い。調理ともいえないほど簡単である。まあ、試作品だからね。最初はもっともシンプルにして、後から色々足していけばいい。その記念すべき試作第1号がこれ。
では、肝心のお味は?といえば、作った直後に一口食べてみたら、想像通り、酸っぱいばかりで決して美味くはない。いやいや、これが時間を置いてなじんだらまた違うだろう、と思ったら、1時間ぐらい経ってから食べても、翌日食べても、うーん、あんま変わんねえなあ。やっぱり、スライスしてすぐ酢に漬けたらダメみたい。ちゃんと空気にしばらくさらして、辛味をとってから漬けないといけないらしい。
ということで再度チャレンジ。またスーパーへ行くと、新玉ねぎが少し値下がりしたのか、普通の玉ねぎとさほど値段が変わらないことに気付き、今度は新玉ねぎを買った。さらに、塩昆布も新たに購入。これももちろんYoutubeで塩昆布を使った動画を観たので、採用させてもらった。昆布も海藻だから髪の毛にはいいんじゃないか、と思って。
帰って新玉ねぎを切る。パットはないので、ザルや大きめの容器にスライスした新玉ねぎを入れ、シャカシャカと振る。広げる代わりに振ることで空気に触れさせよう、という作戦である。そうしてしばらく振った新玉ねぎを前回同様、瓶に詰めて酢とハチミツを入れ、塩昆布も入れ、ついでに、これだけは大量に常備している乾燥ワカメも戻して入れ、さらに頂きもののアオサもパラパラと。過去ブログで、ワカメを食べたら白髪が減った、と書いたら、それを読んでアオサを差し入れしてくださった方がおられまして、ありがたいことです。
そうして誕生した試作品第2号が以下。今度はあえてすぐには食べず、冷蔵庫に入れたまま丸1日、じっくりなじませて翌日食べたら、あら、まあ、結構美味いじゃないの。少なくも前作と比べたら段違いに食べやすい。玉ねぎも辛くはなく、しっかり味がする。さすが、新玉ねぎ、である。塩昆布もいい仕事してますなあ。
昆布で色が濁って、見栄えは良くないが、それは想定の範囲内。動画でも、色が濁るのがイヤなら塩昆布は入れなくていい、と言っていたが、私的には、色や見栄えはどうでもいい。それよりも効果重視だ。これで血圧が下がり、髪も生えたら万々歳である。
かくして、我が家の小さな冷蔵庫(独身だからね)に初の常備菜として鎮座することになった「酢たまねぎ」。食事に添えて、というよりは、おやつ代わりに、気が向いたときにちょこちょこと、一口二口食べている。その効果のほどは、まだわからない。
まあ、1瓶2瓶食べたぐらいじゃ何も変わらないだろう、こういうのは。少しずつでもいいから長く続けることが大事、だろう。さて、試作品第3号はどうしようかな?次は酢をもうちょっといいもの、たとえば米酢なんかに代えてみようか、などと考えている。
ちなみに、「酢たまねぎ」と似ているもので「酢キャベツ」というのもある。こちらはダイエットにいいらしい。なんでも腸を活性化して“やせ菌”を増やすのだとか。これにもチャレンジしてみようか、とも思うが、あんまり欲張るな、酢たまねぎだけで十分だろう、という気もして、行こか戻ろか思案橋。いっそ、誰か商品化して市販してくれないかな。そしたら絶対買うのにな。いや、値段にもよるか。などと埒もないことをほざきつつ、今回はこれまで。私にしては珍しく健康の話であったが、たまにはいいよね、たまねぎだけに。