眠れない。眠くて眠くてたまらないのに、眠れない。ここ2、3日夜勤続きでほとんど寝てないのに、眠れない。ここで少しでも眠っておかないと、また次の夜勤が辛いぞ、と、焦れば焦るほど、眠れない。いい加減に眠くなれよ、と、しまいには自分の体に腹が立ちさえするが、それをあざ笑うかのように、眠れない。これはもはや、不眠症、もしくは、睡眠障害、と言ってもいいレベルだと思うのだが、どうだろうか。皆さんは眠れていますか?
かねてより何度か述べている通り、清掃と介護、2つのバイトを掛け持ちしており、両方ともに夜勤帯で働いている。月によって変動はあるが、だいたい清掃は週2日、介護も週2日、ぐらいのペース。これだけなら、まあ、わりと余裕かな、という気がしないでもない。が、悲しいことに、これだけでは生活はできるが貯金はほぼできない(いかに本業であるライター仕事の収入が少ないかがバレますな)ので、清掃の仕事を増やして週3~4日入ることもある。こうなると、ほとんど毎日夜勤が続き、辛い。そして、そんなときほど、眠れない。
夜勤をやっていると、生活のリズムが乱れる、とはよく言われるが、私の場合、週4日ぐらいのペース、つまり毎日連続でなければ、さほど苦ではない。もうすっかり夜勤に慣れている、というのももちろんあるが、元々から筋金入りの宵っ張りであった。高校生の時分からテストの一夜漬けにはじまり、大学生になると夜のバイト(バーテンダーの真似事やってました)でほぼ昼夜逆転生活。上京して最初に入社した会社は出版社で、締め切り前に会社に泊まり込みは当たり前、仮眠室は常に満員で、朝方はその辺の床に2、3人寝転がっているのが日常の風景、という滅茶苦茶な会社だったが、私には意外と合っていた、と今にして思う。
その後、紆余曲折を経て、かれこれ20年ほど前に契約社員として入社した新聞社(厳密にいえば新聞社ではないが、夕刊紙を発行しているので便宜上新聞社とする)では、さすがに会社に泊まり込みはなかったが、家で朝までかかって原稿書いて、そのまま寝ずに出社、なんてことは日常茶飯事。結局この新聞社には、私のしょぼい経歴の中では一番長く在籍したので、徹夜で原稿を書く、という生活が、今のところ私の人生の中で最も長く続いた日々といえる。
そういう生活を長らく送ってきているから、その新聞社から契約解除され、フリーライターになったものの、ライター業だけは食えなくなり、やれやれ、またなんかバイトしなきゃ、となったときも、やるなら夜勤だ、と思った。もともと宵っ張りで朝まで起きているのが苦にならないタチであるのに加えて、夜勤のほうが時給がいい、という理由ももちろんあるが、なにより、昼間はライター仕事に当てるため空けておきたかった、というのが最大の理由。ライターとしての取材や打ち合わせ等は、いつ入ってくるかわからないから、いつ入ってきてもいいように、ね。
と言いつつ、そのライター仕事がみるみるうちに減ってきて、恥を忍んで正直いうと、現在は月に2、3日ほどしか仕事がない。それはいいんだけど、いや、決してよくはないんだけど、また愚痴になるから置いといて、昼の仕事がそんぐらいしかないなら、夜勤が続いても昼間たっぷり眠れるだろう、と、思いますよね? ところがどっこい(古い言い回しだなあ)、眠れない。時間はあるからゆっくり眠りたいのに、眠れない。朝まで働いていたわけだから身体は疲れているはずなのに、眠れない。なんで? 歳のせいかな?
いくら朝まで起きているのがわりと平気なほうだとはいえ、夜勤明けはちゃんと寝ないとさすがに身体がもたぬ。だけど、なかなか眠れないから仕方なく、寝不足のまま翌日の夜勤に入る。たま~に昼間仕事があるときは、もちろん一睡もせずにそのまま行く。そういう日が3~4日、忙しいときは1週間ほど続いて、やっと終日休みの日(夜勤もない日)が来ると、酒でもかっくらって10時間ぐらい、それまでの寝不足を取り返す勢いで寝る。という不規則な生活を送っている。
思うに、清掃のバイトは夜11時に家を出て、朝6時に帰宅するのに対し、介護は午後3時に家を出て(5時入りだけど結構遠いし、申し送りのため早めに入らなければならないから)、終わるのが翌朝10時。同じ夜勤でも時間が全然違う。これが生活のリズムを狂わせる一因ではないか。また、清掃の仕事後は真っ直ぐ帰宅して家でシャワーを浴びるが、介護の仕事後はスーパー銭湯に寄ってサウナに2時間ほど入ったり、日高屋で餃子をつまみにビールを飲んだり、平日ならガストのハッピーアワーで1杯200円の生ビールをしこたま飲んだり、とにかく寄り道が多い。こんなことしてたらリズムも何もあったもんじゃないか。
というわけで、睡眠障害について、ちょっと調べてみた。例によってネット検索しただけだけど。それによると、まあ、色々あるはあるけど、どれもありきたりというか、あんまり有用だと思う情報はないですなあ。たとえば、睡眠障害は、「入眠困難」(横になってからなかなか睡眠に入ることができない)、「中途覚醒」(入眠することができても、深夜に何度も目が覚める)、「早朝覚醒」(予定した起床時間よりも早く起きてしまい、再度寝付くことができない)、「熟睡障害」(熟眠感を持った質の高い睡眠を得ることができない)といったタイプに分けられる、とあるけど、それがどうした、私はそれ全部あてはまりますぜ。つまりタイプ分けしたところであまり意味がないよねえ。
そんな中で唯一、私の場合はこれだろうな、と思うのが、以下。「睡眠障害は体内時計が乱れることから、昼夜の生活リズムが逆転してしまうことがあります。体内時計は『メラトニン』と呼ばれる物質で調整されていると考えられていますが、これには日光や光などが深く関係します。そのため、夜遅くまで活動し、朝方の光を浴びないなどの状態が続くことで体内時計が乱れやすくなり、睡眠障害の発症につながります」。なるほど、朝の光を浴びないから『メラトニン』の調整がうまくいかずに体内時計が乱れている、というのはわかるけど、では、もともと昼夜逆転している人の体内時計はどうなの?という疑問も浮かんでくる。このへん、もう少し詳しく調べるべきだが、そんな気力はないのでさっさとあきらめて流します。誰か詳しい方いらっしゃいましたら教えてください。
そんなこんなで寝不足の毎日。なんとかしたいのはやまやまだけど、現状は何もせずに手をこまねいている。というか、もうほとんどあきらめの境地で、「眠れないなら、眠くなるまで起きてりゃいいさ」と、思うようにしている。これ、以前書いたダイエットと同じだな。「痩せたかったら、食わなきゃいいさ」。どうも考え方が安易だな、我ながら。
ちなみに、グリナだかドリエルだかの睡眠導入剤も試してみた。けど、まったく効きゃしねえ、ので早々に止めた。次は、万年床の煎餅布団を変えなきゃ、と思っているが、これについては、ベッドを買うか、エアウィーブとかなんとかを導入するか、色々検討しながらもまとまらず、現在に至る。誰か良いアドバスをお願いします(人に頼ってばかりだな)
そんな「眠れないなら、起きてりゃいいさ」の時間、何をしているかというと、今はだいたいYoutubeを観ている。あれ、観ている人はわかると思うけど、ただ飯食ってるだけ、とか、何の変哲もない動画でも、不思議になんとなく観ちゃいますよね。では、私が今Youtubeでどんな動画を観ているのか? これはこれで1つのブログのネタになると思うので、またいずれの機会に紹介したい。
ただ、そうしてYoutubeなど観て過ごす時間、もったいない、っちゃあ、もったいない、ですよねえ。しかもその眠れない時間はどんどん長くなっているわけだから、その時間を何か有益なこと、たとえば小説を書くとか(できないけど)、そういうことに使っていれば、今頃私の人生もうちょっとマシになっていただろうなあ、などと思っていたら、なんとなんと、つい先日、驚くべきことにこんな私に小説の依頼が舞い込んだではありませんか!
いや、さすがに0から丸々1本小説書くのは無理ですよ。私はあくまでライターであって、小説家ではないからね。同じ文章を書く仕事とはいえ、ライターと小説家は書くものが全然違う。では、小説の依頼とはどういうことか?というと、とある脚本家の先生が書いた脚本を、小説化する、という仕事。これについてはまだ詳細は伏せておく。なぜなら、やってみないとできるかどうかわからないから。なにしろ私、小説を書いたことがないからね。でも、いい機会だから、頑張ってみます。目処がついたらここでも紹介しますので、あまり期待せずにお待ちください。今回もまたしても長くなってしまった文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。