新しいパソコン

新しいパソコン

いや~、買っちゃった。買ってしまいましたよ。何を?って、パソコンですよ、パーソナルコンピューター、略してPC。あ、はしゃいではないです。喜色満面の書き出しにみえるかもしれませんが、じつは内心の半分は、オレ、こんな高い買い物して大丈夫か?と、結構ビビッてます。ええのか、ええのか、ええのんか?(年配の方しかわからないギャグですいません)

最初から説明すると、前回のブログを書いている途中で、愛用していたパソコンがとうとうダメになった。それまでもしばしば、作業中にいきなりシャットダウンして困っていたが、原因はどうやらバッテリーの高熱のようなので、電源を繋いだままで作業はせず、一旦フル充電してから、電源を外して使うなど、騙し騙しで何とか凌いできたが、しまいにはなぜか充電もできなくなって、ジ・エンド。もう10年以上使っているから、寿命なのだろう。ということで、パソコンの新調を余儀なくされた。それも早急に。なにしろパソコンないと原稿書けないからね。

では、次は何を買うか?とりあえずパソコン売り場へ行って、店頭で比較検討して決める。というのでは、絶対にあれこれ迷って決められない。ということはわかっているから(自分の優柔不断さには自信があるから)、もう行く前から、長年愛用しているLet‘s noteの新しいやつにしよう、と決めていた。これを買った当時で約18万円と、私にしてはかなり高価な買い物だったが、高いだけあって、酷使にもよく耐えてくれた(頑丈さが売りだった)。これを選んでよかった、と思っていた。それに、違うメーカーのパソコンだと戸惑うことも多いだろうし、その使い方を一から覚えるのはいかにもしんどい(もう年だからね)。だから少しでも使い慣れているものがいい、という理由もあった。

家電量販店の街の写真

そういえば、当時、とある飲食チェーンの本部に出入りしていたのだが、そこの社長が私のLet’s noteを見て、これいいな、と言い、すぐさま自分用に同じ機種を買った。するとそこの社員たちも社長に倣って同じ機種を、俺も俺も、と買っていたっけ。つまり私はパナソニックの売り上げに貢献しているわけだ(まあ3~4台だけど)。パナソニックさん、何かください。

ところが、実際にパソコン売り場へ行って、パナソニックのコーナーの前に立つと、やっぱり、迷いましたねえ。だって、陳列された台数は少ないものの、いずれも32万とか36万とか、ですぜ。うーん、Let’s noteは高いぞ、と覚悟はしてきたが、ちょっと想定を超えていた。もしかして、パソコンも昨今の値上げに便乗か?

そこで先にもう1つの用事を済まそうと、洗濯機のコーナーへ行った。これも以前述べたが、洗濯機の給水口のネジが割れて水道と繋げなくなっていた件、探していたネジはなかったが、ネジつきのホースが売っていて、国内メーカーのほとんどに対応可とのこと。自宅の洗濯機は「大宇」という、恐らく中国か韓国のメーカーであるが、まあ、大丈夫だろう、と思い、そのホースを買った。

そして帰宅後、ホースごと取り換えると、おお、ピッタリじゃん。これで無事、全自動洗濯機の復活である。それまでは外れたホースを直接洗濯槽に突っ込んで給水していたので時間はかかるし、すすぎができないから2度回して手間もかかっていたが、ようやくボタン1つで洗濯完了、という全自動のありがたさがカムバック。いやあ、ホッとしましたねえ。それにしても、ガムテープや針金をぐるぐる巻いて、失敗しては取り外してまた巻いて、あの苦労は何だったのだろう?ったく、無駄な努力はせずにさっさと電気屋へ行けばよかった。

かくして、洗濯機売り場でホースを買い、パソコン売り場へ戻ると、また悩む。一番の悩みどころは、現在のライターとしての仕事量である。前回18万円を投じた当時に比べると、今の原稿書く量は半減どころか、5分の1、いや、下手すると10分の1かも。そのぐらいの仕事量に当時の倍近い額を投じていいものか? 試しに他のパソコンを見て回ると、安くてハイスペックなものもたくさんある。うーん、どうしたものか。

パナソニック レッツノートの画像

今まで使っていたLet’s note

いっそ、iPadなどのタブレットでもいいか、とも考えた。普段は画面タッチで、文字を打つときだけ外付けのキーボードを使えばいい。マイクロソフトのSurfaceもいいなあ。2in1のラップトップ。いや、耐久性に問題ありか。それに、CD/DVDドライブはほしい。外付けは面倒だからね。

そう思ってドライブ内蔵の機種を探すと、どれも持ち運ぶにはちょっと大き過ぎるものばかりで、意外と、持ち運びが前提のサイズ(ウルトラモバイルというのかな?)でドライブ内蔵のものがない。唯一、Let’s noteシリーズだけがちょうどよいサイズでドライブ内蔵である。

ということで、またパナソニックのコーナーに戻るが、それでも決めきれなくて、またしてもフラフラしたり、トイレに行ったり、一旦外に出て自販機で缶コーヒーを買って飲んだりして、さらに悩むこと約2時間余り。いい加減足も疲れ、しかも痛風の発作で足の親指の付け根が痛み出し、こりゃラチあかん、今日はあきらめて後日出直すか、とまで考えたその時であった。

悩んでいる私の横にやってきたオジさんが、「Let‘s noteがいいと聞いてきたけど、高いねえ。他とは段違いだけど、なんでこんなに高いの?」と店員に聞いている声が耳に入った。「高いだけの価値はありますよ」と返す店員。するとそのオジサンは、「これじゃ予算オーバーだ」と言って立ち去った。その瞬間だった。よし、買おう、と思ったのは。

この時の心理は自分でもよくわからないが、多分、生来の天邪鬼が頭をもたげたのだろう。オジさんが買えないやつをオレが買ってやるぞ、と、なぜかそう思った。あるいは、ヤケクソ気味に、ええい、買ったれ、という心境でもあった。今にして思えば。

そう決意して顔を上げた瞬間、すかさず寄ってきた女性店員が可愛かったのも、購入を決めた理由の1つである。というのは冗談ですよ。そんな理由で買うぐらいなら2時間も悩んだりはしない。ただ、いざ買うとなると、どうせなら、オタクっぽい男性店員(秋葉原にいる男はみんなオタクだという偏見が私にはある)よりは、女性店員の方がいい(普段、女っ気が全然ない生活してるからね)と思っているから、あながち冗談とはいえないか。

ともかく、それまで入れ代わり立ち代わり声をかけてきた男性店員はことごとく追い払ってきたくせに、女性店員としてはその日はじめて寄ってきた若い姉ちゃんには、それまで悩んでいた時間がまるでウソのように、あっさりOKを出す私。現金なもんだ。

ちなみに購入を決めたのは、陳列された中で一番安い、30万円台が並ぶ中で唯一の20万円台(27万いくらだったかな)だった、CF―SVという機種。安い理由は、Intel COREが最新のi7ではなく、i5であることと、タブレットのように画面タッチ操作ができないこと。でも、聞けばi7は、プログラミングとか動画編集とか、相当高度かつ専門的な使い方をしない限り必要ない、とのことで、ほとんど文章作成ぐらいしかしない私なんかはi5で充分。画面タッチ操作も、できる機種はその分バッテリーの持続時間が減る、らしいのでむしろできない方がいい。つまり、一番安いものでも必要にして十分。後で、もっと高いのにしとけばよかった、と、後悔することはないだろう、と思われることも決め手の1つとなった(これは冗談ではなく本当)。

パナソニックのノートパソコンの画像

Let’s note CF-SV

というわけで、ようやっと、パナソニックのコーナーを離れ、すぐそばにある商談用のテーブル席に数時間ぶりに座って、購入手続きに移った。するとそのお姉ちゃん、愛想が良いのはいいが、やたら商売熱心で、やれ、一緒にセキュリティソフトはいかがですか?とか、幾ら(覚えてないが)払えば保証期間が延長できます、とか、アプリをインストールして登録すればお得ですよ、とか、色んなことをやたら勧めてくる。まあ、私だけにじゃなく、購入者にはそう言えという接客マニュアルでもあるんだろうけど。

一方の私はといえば、購入を決めたからには、白旗を上げた状態(という表現は変かな)、もしくは、生板の上の鯉状態(というのもやっぱり変か)で、深く考えることなく彼女の言うことすべてに同意し、なんかの紙に氏名や住所等を記入したり、慣れないアプリの登録に四苦八苦していると、そこへ今度は若い兄ちゃんが現れ、「私、パナソニックの者です。ご購入いただきありがとうございます。これはサービスです」と言って、パソコンのカバーをくれた。

これがまた、派手なエメラルドグリーンで格好悪いし、私には似合わない。が、タダで貰えるもんは貰っておこう、と受け取って、せっかくなので古いパソコンを取り出し、データを移し替える方法など聞いた。古いパソコンは、充電はできないが、電源に繋げば起動はする。しかしすぐシャットダウンしてしまうので、データをコピーする間もない、かもしれないので。するとその兄ちゃん、店内にパソコン修理部門があり、そこに預ければデータを取り出せるが、1週間ぐらいかかる、という。

だっだら、今日はいいや、持って帰って自分でトライしてみて、それでもダメだったらまた持ってくるよ、と私。そうこうするうち、手続きは終了し、ではお会計をお願いします、とお姉ちゃんに言われ、レジへと向かう。パソコンだけだったら27万いくら、のはずが、セキュリティソフトやらなんやらを含め、占めて29万オーバー、ほば30万円の出費である。痛いなあ。

30万円稼ごうと思ったら、何時間バイトを増やさなきゃいけないんだ?などと考えると気が遠くなるので、考えないようにしよう。ほんというと、せっかくの新しいパソコンなんだから、このパソコンをフルに使って、つまり原稿を書く仕事で30万円を取り返したい。けど、悲しいかな、現状、ライター仕事が増える見込みはほぼほぼゼロ、である。なぜなら――いや、このへんについては書けば書くほど情けなくなるのでやめよう。

とりあえず、30万円の出費は置いといて(考えないようにして)、肝心の新しいパソコンの使い心地であるが、いや、快適ですよ。立ち上がりは早いし、サクサク動くし、なんといっても、指紋認証がいいね。古いパソコンは立ち上げのときにパスワードが必要だったが、新しいのは指先ひとつで瞬時に開けて、ストレスなし。心配していたワードの使い方も今のところ大丈夫。

ということで、新Let’s noteで書いた原稿第一号を今からアップしたい。バッテリーの持続時間も前より長くなったので、電源がないところでもインターネットにつなげてアップできる。たとえば、夜勤明けに一杯飲みながら書く場合、それまではコンセントが使える店しか行けなかったが、今度からはコンセント不可の店でもOKに。つまり夜勤明けに行く店の選択肢が増えるわけで、じつはこれが一番嬉しいかな。では、今回はこれにて。

あ、言い忘れたけど、派手なエメラルドグリーンのカバーは一応つけている。似合わないけど、カバーはしないよりはした方がいいから。あと、古いパソコンのデータは、やっぱり自分で取り出すのは無理そうだ。立ち上がりはするが、コピーする間もなくシャットダウンしてしまう。やれやれ、また秋葉原のヨドバシカメラに行かないとなあ。ということで、今度こそ、今回はこれにて。