ワールドカップのコスタリカ戦、残念でしたね。ディフェンダーのたった一度のクリアミスで痛恨の失点。あれ、吉田麻也でしたよね。たまたまでしょうが私、以前も日本代表戦(何の試合か忘れたけど)で吉田麻也のミスで失点したシーンを見たことがあり、なんでコイツが3大会も連続で日本代表に選ばれるのか、疑問に思っていた。が、なんと今大会では主将というではないか。主将ならしっかりしろよ。
そもそも、彼の顔が嫌いなんすよねえ。ほら、なんとなく、生理的に嫌いな顔って、あるじゃない?目つきとか。あと、彼はコスメオタクらしく、得意気にブランドもののバックから化粧水だのなんだのを取り出してみせていたのを、ずいぶん前だけど、選手のプライベートを取材した番組(これも何の番組か覚えてないけど)で見て、そのときからいけ好かないヤツだなあ、と思っていた。まあ、これは完全な言いがかり、というか、いちゃもんだな。
と、今回は珍しく個人の悪口からはじまったが、これは酒場なんかでの与太話みたいなもんですからね。政治家や有名人に軽い気持ちで憎まれ口を叩くのと同じだから、どうか目くじらを立てずにスルーしてください。もし吉田麻也選手のファンの方がこれを読んでいたら、御免なさい。
ワールドカップは、一応人並みに日本代表を応援しながら観ている。やっぱり日の丸を背負って戦っているわけだからね。いくらひねくれ者の私でも、少しは愛国心ぐらい持ち合わせているらしく、日本が勝てば素直に嬉しいし、負ければ悔しい。
ただ、いかんせんサッカーについてはさほど詳しくもないので、このブログでワールドカップの話をしても、続かないかなあ、と考えていたところに吉田麻也。これはいい突っ込みどころを見つけた、と思ったらつい悪口が過ぎた。話を変えよう。
初戦では強豪ドイツを相手に、奇跡的勝利を収めた、のは皆さんとっくにご存じなのでここで言うまでもないが、このとき私が思ったのは、そうか、ドイツなら行ったことがあるぞ、ということだった。もうかれこれ20年以上も前だけど。
そこで、よし、これを機会に、ドイツへ行ったときの話を書こうか、と、チラッと考えた。が、すぐ撤回した。だって、ドイツへ行ったことがある人なんて、ザラだからね。観光どころか、住んでいた、という人も珍しくはないだろう。ドイツもコイツも――いや、なんでもないです。とにかく、ドイツは世界でもメジャーな国の1つだし、日本人にも馴染みの深い国なので、ドイツへ行きました、と言っても、それがどうした、となるのがオチ。なのでドイツの話はここではしないで、書くネタがなくて困ったときのためにとっておこう。
と、思っていたら、次の相手はコスタリカ、と聞いて、また思った。そうか、コスタリカも行ったことがあるぞ、と。ドイツならそれがどうした、だが、コスタリカなら話のネタになるんじゃない?日本人はあまり知らない国だからね。というわけで、今回はコスタリカの話をしたい。あ、コロナの話は止めたわけではないですよ。一旦休止した後、再開するつもりなので、ヨロシク。
コスタリカへ行ったのは、娘が生まれてまだ間もない頃だった。お土産に赤ちゃん用のハンモックを買って帰った覚えがある。その娘はもう二十歳だから、じつに20年近く前か。まさに昔日の感(正しくは今昔の感、らしいが、昔日の方がしっくりくるのであえて)。ただし、コスタリカへは直接行ったのではなく、隣国のニカラグアからクルマでコスタリカへ入った。
なんでニカラグアなんか、コスタリカ以上に辺鄙な国へ行ったかというと、以前もこのブログに書いたことがあるが、私の高校時代の友人が当時、海外青年協力隊の隊員(正確にいうと隊員の任期は終えて、そのときは調査員だか何かで)としてニカラグアにいたから。彼が遊びに来い、というので、ホイホイと出かけた。妻も赤ん坊も置いて1人で。
赤ん坊は、香港など東南アジアには何度か抱えて連れて行った(その頃はよく海外旅行していた。いい時代だった)が、さすがにニカラグアは危ないだろう、ということで、単身渡米となった。ニカラグアは中南米だけど、直行便はなく、アメリカ(ヒューストン)経由で行ったから、渡米で間違いない。
で、ニカラグアに数日滞在する中で、コスタリカにも赴任している隊員がいるから、そこへ遊びに行こう、ということで、同じくニカラグアにいた隊員何人かとクルマに乗り合わせ、1泊2日、いや、2泊したかな?うろ覚えだが、とにかくコスタリカまで遠出した、という次第。ニカラグア旅行の合間にコスタリカへの小旅行、というわけだ。
ちなみに、海外青年協力隊として赴任すると、現地では豪邸と言えるほど広い家に住み、お手伝いや運転手を雇うなど、日本では考えられない生活となる(国にもよるだろうけど)。これについては、安全や雇用など色々と事情があるので、べつに、贅沢だ、などと非難するつもりはない。ええなあ、とは思うけど。だったら自分も海外青年協力隊に入ればいい、と言われたらそれまでだ。
ニカラグアでも隊員1人1人にそれぞれ運転手がいた。が、そのときのコスタリカ行きは任務ではなく遊びなので、運転手は使わず、自分たちで運転して行った。本当は、たとえ遊びでも、運転すること自体危ないからダメ、なんだろうけど、まあ、若い頃は運転には自信持っていたし、海外で運転するのも楽しみだったので、いいだろう、と。今考えれば、事故を起こさなくてよかった。
もう1つちなみに、これも以前書いたが、当時ニカラグアにいた私の友人は、その後、いつの間にか帰国していて、現在は郷里の福岡で、不登校の生徒のためのフリースクールを運営している。
その話を聞いたとき、私は、賛成しなかった。はっきり言うと、反対だった。だって、そんなの、どうせお金で苦労するんじゃないの?と思ったから。NPO法人なので国から補助は出るらしいが、運営費は寄付で賄う、という。そんなに寄付なんか集まる?私なら絶対無理だ、と思い、反対の意は伝えた。どんな言い方をしたかは覚えていないが。
ただ、「やめた方がいい」とまでは言わなかった。言わなくてよかった。だって、一生懸命何かやっている、またはやろうとしている人に、「やめた方がいい」は、言い過ぎだろう。いくら親しい友人でも、どんな経緯があろうとも、それは失礼というものだ。世の中には言っていいことと悪いことがある。
というのは、これは最近の話だが、私自身が「やめた方がいい」と言われて、カチン、ときた経験があるからだ。その人からは別に雇われているわけでも仕事を貰っているわけでもないのに、したり顔で「やめた方がいい」と言われれば、お前は何様だ、そんな失礼なことを言う権限があるのか、と、不快な気分にもなりますぜ。その人もこのブログを読んでいるはずだが、もう口も聞きたくないので、会っても私に話しかけないでほしい。と、言いたいぐらい腹が立っている。
そんなこと言うと、逆に、いい年なんだから子供みたいなこと言うな、と叱られそうだが、喧嘩するつもりはないし、事を荒立てるつもりもないので、精神年齢の低いガキオヤジの戯言だと思って、どうかそっとしておいてほしい。つい本音をぶちまけてしまったけど、本音と建前は別、ということぐらいはわかる歳だから、今後は建前だけでお付き合いしましょう。
それにしても、最近はこれに似たようなことが多すぎる。当ブログによく登場するイタリアンバーも、立ち退きですでに店を閉めてしまったが、その際のゴタゴタでマスターとは疎遠になった(詳細は省くが、どうやら陰で私の悪口を言ってるらしい)。職場でも、身に覚えのないことで文句を言われ、憤慨したことが最近あった。世間は悪意に満ちている。いや、渡る世間は鬼ばかり、か。
まあ、若い頃ならともかく、もうこの年になれば、世間とはそういうものだ、と、ある意味達観もしているので、今更どうこうはないけどね。CÉ LA VI (セ・ラ・ヴィ。フランス語で「それが人生さ」という意。人生は素晴らしい、などと前向きな言葉と思っている人が多いが、本来はこうした諦観や皮肉を込めた言葉らしい)。そんな世間の悪意と折り合いをつけ、上手く世間を渡っていくのが、酸いも甘いも噛分けた、ということだろう。私はいまだに上手く世間を渡れないが。
おっと、話がだいぶ逸れた。友人の話に戻るが、私の危惧に反して彼のフリースクールは成功した。と言っていいのかはわからないが、今も続いている。時折届く報告書には、じつ楽しそうに学園生活の様子が描かれている。寄付金も安定して集まっているようだ。
思えば彼は、学生時代から明るい性格で、人気者で、友人も多かった。でも、そうした人徳だけで寄付金が集まるかといえば、そんな甘いものではないだろう。そこにはやはり、交流の広さだけではない、何かがあったはずだ。もしかしたら、営業など人知れず努力もしたかもしれない。そういったことも含めて、今では彼のことを誇るべき友人だと思っている。照れもてらいもなくいえば、尊敬さえしている。
なぜなら、私の勝手な見方だが、彼は「人生は金ではない」と、胸を張って言える人生を送っている、と思うから。それに比べて私ときたら、どこでどう間違ったのか、理想も展望もなく、ただ時給や待遇だけで仕事を選ぶ、しがないオッサンフリーター。若ければそれでもいいが、この年でこの有様とは……情けないのでもう止めよう。文字数も一杯になってきたことだし。
コスタリカのことを書くつもりが、話が脱線に次ぐ脱線で(いつものことだが)、コスタエリカの話はほとんどできなかったので、次回に続く。またしても1回では収まらず、何回かに分けて書く(コスタリカについては次回で終わりたいが)不手際を陳謝しつつ、今回はこれにて。
あと、彼のフリースクール、正式名称は「認定NPO法人 箱崎自由学舎ESPERANZA」では、現在も寄付金を募集中。認定NPO法人格を取得しているので「税制の優遇措置」も受けられるそうです。興味のある方はぜひ、HPをご覧いただいて、よろしければご厚意の寄付も、何卒宜しくお願い申し上げます。