またしても痛風

痛風のイメージ画像

いつも当ブログを読んでくださっている方々なら、「またか!」と呆れられるでしょうが、はい、またです。すいません。いやあ、ここ1年か2年ほどはずっと、なんともなかったのですっかり安心していたんですけどねえ、痛風の発作。災害と痛風は忘れた頃にやってくる、ってか。

なんのことかわからない人のために一応説明しておくと、私はいわゆる痛風持ちで、酒を飲み過ぎた日なんかにゃあ途端に、文字通り風が吹いただけで痛い、といわれる痛風を発症。主に手首、ひどいときには足の指が腫れ上がっては痛み出す。

ただ、不思議なのは、そんなに酒を飲んだ覚えはないときでも、だいたい季節の変わり目ぐらいになると決まって、腫れと痛みが出ること。つまり飲酒とは関係なく痛み出すことしばしばなので、もしかしたら痛風ではなく別の原因があるのかもしれない。

とはいえ、まあ、その痛み方というか、痛むときの感じはやはり痛風と似ているので、私の痛風は酒の飲み過ぎ以外でも発症する、ということだろう。たとえば身体に疲労が溜まって免疫が落ちていたり、とかね。

足の痛風

そんな我が痛風が、前述の通り1~2年ほどは鳴りを潜めていたのですっかり油断していたら、今回またしても突然、久方ぶりに発症した、というわけであるが、今回の発症は身に覚えがある。発症する2、3日前、私の店「ビリヤニ&カレーダイニング Mr.Spice」にご来店下さったお客様と一緒にワインを飲んだのだが、ついつい飲み過ぎて、3人でフルボトル3本を空けた。つまり、要するに、なんのことはない、やっぱり原因は、酒の飲み過ぎ、である。酒が原因ではない場合もある、と言っておきながらなんだけど。

そのときのお客様の1人は、私が某夕刊紙の記者をやっていた頃、PR会社に勤めていて、プレスツアーだの記者発表会だのによく声をかけてくれた女性の方。過去ブログで私はしばしば色んなところへ行った記憶を書いているが、そのほとんどがプレスツアーで行かせてもらったところで、そうしたプレスツアーの半分、とまではいかないが、恐らく3分の1ぐらいは彼女が招待してくれたプレスツアーであった、と記憶している。

もう1人のお客様は、伊豆の熱川温泉にある「熱川プリンスホテル」の若社長。といっても私とそんなに歳違わないから、若社長ではないか。ちなみにプリンスと名はつくが、西武のプリンスホテル系とは無関係。熱川温泉では一番大きい、かどうかは知らないが、熱川温泉を代表するホテル、といっても過言ではない。私も何度か宿泊させてもらったことがあるが、良いホテルですよ。熱川温泉へお越しの際はぜひ。

その熱川プリンスホテルの社長がなぜ、はるばる伊豆・熱川から、わざわざ私の店なんかに来てくれたのかというと、要するに、その元PR会社の彼女が連れてきてくれた、ということであるが、それにしても、私が某夕刊紙の記者時代といえばかれこれ15,6年、いや下手するともはや20年近くもの昔である。その頃に2、3回会っただけ、しかもお世話になったのは私の方なのに、こうして足を運んで頂き、ご来店賜りまして、ほんとに有難いことです。この場を借りて、熱川だけに熱く、もとい、篤く感謝申し上げます。このブログは読んでないと思いますが。

それに、そもそもその元PR会社の彼女とも、お互い境遇が変わってずいぶん長い間会ってなかったのだが、この度私が店をオープンした際、超久しぶりに連絡したらお祝いに駆けつけてくれて、こちらもまた10数年ぶりに再会した次第であるから、そりゃあそんな久方ぶりの3人が集まれば、昔話に花が咲き、ついつい飲み過ぎてしまうのもしょうがないよねえ。

しかも、その日の勘定は熱川の社長が持ってくれたから、私にとっては飲めば飲むだけ売上が伸びるという願ってもない展開。これが飲食店経営の醍醐味だ、とばかりに勧められるまま、いや、勧められなくてもガバガバ飲んで、気がつきゃワインが3本も空いてましたとさ。ちょっと調子に乗りすぎたかな?社長、ごっつあんでした!

と、まあ、つまりはそういうわけで、飲み過ぎた翌日だったか、急に右足の指先が腫れて痛み出した。いつもは手首が腫れることが多いが、今回は足かあ。こりゃ重症かな、と思ったら、なんと意外に早く治まった。いつもは一度痛み出すと短くても3~4日、長ければ1週間は痛みが引かないけど、今回は過去に記憶がないぐらい早い。痛み出したのが急だったから、治るもの急なのかな?

それで安心して、いつもの夜勤明けの1杯も欠かさず、普通に過ごしていたら、今度はじわりじわりと手首が腫れてきたではないか。最初は右手。しばらくすると左手も。ああ、前回もたしか右手と左手が交互に腫れたなあ。まるで右手と左手で痛みのキャッチボールのように。すると左手が痛いときは右手は大丈夫かな?と思いきや、今回はあいにく、左手が痛み出しても右手も痛いまま、であった。つまり両手がともに腫れて痛い、という、これは初めての経験かな?

手の痛風

両手が痛いとどうなるか。なーんもできない。まったくもって、日常生活のすべてが不自由になる。朝起きるだけでも床に手をつけないから一苦労。着替えるにも手をひねらないよう恐る恐るだし、ドアノブを回すだけでも、ポケットからスマホやPASUMOを取り出すだけでも、ペットボトルの蓋を開けるだけでも、激痛が走る。そもそも、なんもせずにじっとしててもジンジン、シクシク両手が痛い。

そんなんだから仕事なんかできるわけがない。清掃の仕事のときは一応出勤はしたものの、ほとんど働かずに休ませてもらった。清掃仕事のメンバーはもう長年やっているいつもの顔ぶれなので、無理しなくていいよ、と言ってくれる。チームでやる仕事だとこんなときは助かるね。

困るのは介護の仕事である。夜勤は基本1人なので、助けてくれる人はいない。利用者のほとんどは認知症なので、こちらの事情なんてお構いなし。車椅子の人は夜寝るときは抱え上げてベッドへ移さなければならないが、これが辛かった。片手ならまだしも、両手が痛いともうお手上げ。いつもならなんてことはない作業の一つひとつが困難となる。が、それでもやらねばならぬ。痛みを我慢してやっていると、額から脂汗がオムツに滴り落ちた。

そのせいか、今回の腫れと痛みは結構長引いた。なんもせずじっとしててもジンジンシクシク手が痛むのが3日から4日ぐらい。ようやく腫れが引いて、じっとしてれば痛くはないが、ちょっとでもひねったり力を入れたりすれば痛むのがさらに1週間ほど。その間、ちょっと治ったかな?と思ってもまたすぐ痛みのぶり返し、を繰り返す。例えばパソコンのキーボードは打てるが、長時間は打てず、打った後にまた痛む、といった具合。いや~、痛みはともかく、日常生活にしても仕事にしても、その不自由さはもしかしたら過去一かも。そう思うぐらい、今回はしんどかった。

というわけで、じつはいま現在、この文章を書いている、すなわち、パソコンのキーボードを叩いている段階でも、まだ痛みは引いていない。最初に痛み出してからすでに3週間ほど経ったと思うが、さすがにほとんど回復はしたものの、なんというか、痛みの芯みたいなものがまだ両手に残っていて、力が入る角度によってはまだ痛む。

その間、さすがに夜勤明けの一杯は控えてはいるものの、正直にいえば、付き合いで2、3回ほど酒を飲んだ。痛みを隠して。しょうがねえなあ、と言うなかれ。店をやっていればそういうこともありますよ。そして明日も予約が入っている。付き合いといえども、あんまり飲まないようにしよう、と思っちゃいるが、結局、普通に飲んじゃうんだろうなあ。困ったもんです。あ、そろそろまた手が痛くなってきたので、今回はこのへんで。オチがないままですいません。ではまた。