ある日隣のおしゃれなお姉さんが

ある日隣のおしゃれなお姉さんが

神田祭が終わった丁度今頃、得意先に連れられて神田の有名な蕎麦屋に入った。小上がりに如何にも日本橋の大店の旦那らしい人が卵焼きを肴に熱燗を飲んでいる。勿論着物姿である。粋だ!私もいつかはああなろうと、思ったものである。それからは日本酒は熱燗、できることなら菊正宗の特選!しかしながら20年経った今私は単なる呑んべいとなってしまったようである。

ある日隣のお洒落なお姉さんが私に相談があるとサングラス姿で訪れてきた。それではと蕎麦屋へ連れて行き飲みはじめた。因みに彼女は下戸である。私がほろ酔い機嫌になった頃—-「ネー、良い弁護士さん紹介してくれない」と切り出してきた。「わたし離婚したいの」きたか—-そういえばこの頃お姉さんが私を見る目が潤んでる?そう言ってサングラスを外すと眼の周りには青タン❗️なんと隣のお洒落なお姉さんは旦那から暴力を振るわれていたDVであった。お姉さんは幸いに離婚でき、子供達には被害がなっかたためDVとはこんな程度かと思っていた。

ところが、今度は知り合いの男の子の彼女(勿論同棲中)が母親を連れて相談に来た。見ると彼女の鼻には大きな絆創膏が!なんでも彼に殴られ陥没したとか。しかも度々暴力を振るわれ、その度に家を出るが、泣いて謝りにくるので戻るとか。人生の中で生まれて初めて聞く話である。そこで知り合いの所に匿ったのだが—–結局彼女は彼に連絡し、彼からニューヨークでやり直そうと言われついて行ってしまった。何をか言わんやである。

今盛んにマスコミを賑わしている心愛ちゃんの母親は離婚した元夫に自ら連絡を取り復縁したとか。そこからまたDVが始まったそうである。この頃このような例が多い。子供より男が大切なようである。折角匿ってもどうしようもない。こんな事を書くと国会議員なら女性団体から叱られが、女の性がであろうか?当財団では、無戸籍の問題から派生したDVはシェルターを用意してあるが、時代を鑑みてDVでお困りの母子もお預かりするつもりである。遠慮なく相談してほしい。

心愛ちゃん問題のように自分から接触しない限り決して相手には知れないし、教育も受けれるシステムになっている。遠慮なく相談を!因みにニューヨークの彼、彼女のその後は知らないが隣のお洒落なお姉さんは、素敵な旦那さんを探し、今は幸せに暮らしている。勿論その素敵な旦那さんは私ではない。念の為⁉️