インフルエンザはコーラで治る?

3月に入ってもまるで真冬のような寒さが続いた昨今、皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか。私はこの寒さのせいで、とあえて言い切りますが、インフルエンザにかかってしまいました。いや、病院には行ってないし検査もしてないから、本当にインフルエンザかどうかはわかりません。もしかしたらただの風邪かもしれない。けど、症状などを鑑みるに、どうやらほぼほぼ確実に、インフルエンザで間違いないだろう、と自分勝手に診断を下した次第。

ではどんな症状かといえば、私の場合はとにかく足先や背中が冷えた。普段寝るときは足が蒸れるのがイヤで靴下は絶対に脱いで寝る派だったが、このときばかりはあまりの足の冷たさに仕方なく靴下を履いて寝た。しかも靴下1枚では足りず2枚重ねにして。それでもまだ冷たいなあ、と思っていたら今度は背中まで冷たく寒くなってきて、布団を3枚重ねてもガタガタ震えがきて、こりゃマズいな、と。

もちろんエアコンの暖房はつけている。が、それでも寒い。そもそも今住んでいるアパートは壁が薄くて暖房つけてもさほど暖かくならない。以前住んでいたマンションが、いくらボロくて狭くてもさすがマンションというだけあって、冬でもほとんど暖房器具を使わなかったのに比べると、いまのアパートの寒さは予想を超えていた。

その日は2日連続で清掃の夜勤が入っていた。バイトとはいえ、休めば代わりに誰かが出なければいけず迷惑をかけるから、そう簡単には休めない。ドタキャンなんてもってのほか。なので仕方なく、冷たい体を抱えて出勤したのだが、1日目はまだ風邪のひき始め、ぐらいの感覚で通常通り仕事をこなせた。しかし2日目になるともうダメ。出勤するなり床に寝転がってしまう始末で仕事にならず、その日はほとんど何もぜず周りに迷惑をかけてしまった。

このときの辛さや体のだるさは、コロナの症状と似ているような、似てないような、ちょっと上手く説明できなくて申し訳ないが、とにかく立っているのも辛い状態。ちなみに私はコロナに2回感染しているが、インフルエンザになった記憶は、ない。しかし出勤しておきながら仕事ができず休ませてもらったのはコロナに続いて2回目である。まあこの清掃の仕事はチームで行うものだし、メンバーも慣れたもので、「体調が悪いときは無理せず休んでていいよ」と言ってくれるので、こういうときには助かる。

しかし、次の日に入っていた介護の仕事では、そうはいかない。なぜなら、介護での夜勤中はほぼ1人で、誰も助けてくれる人がいないから。従って、1人では仕事ができないほど体調が悪ければ、休むしかない。介護の方もバイトとはいえ急に休めば迷惑をかけるのは同じである。ただ、介護の仕事は、少しでも熱があれば、休め、と言われる。高齢者に感染すると大変だからね。

そのとき熱を測ると、39.4度もあった。なので連絡すると、「シフトはこちらでなんとかしますので、ゆっくり休んでください」と言ってもらえた。おまけに有休休暇扱いにしてくれる、という。まあ有休にしてもらっても夜勤手当はつかないから、収入が減るのは痛い。それでも清掃の仕事では有休なんかないから、こういう面でも介護の仕事は恵まれている。考えてみれば、バイトでも有休休暇がつく仕事は、私は他に知らないし、それまで働いたこともない。厚生年金にも入れてもらっているし、色々助かるなあ。そういう意味では介護の仕事はおすすめですよ。

というわけで、清掃の夜勤に2日出た後、その翌日に入っていた介護の仕事は休んだが、すぐに休養はできなかった。たまたまタイミング悪く、清掃の夜勤が明けたその日に品川区の戸越公園駅前でイベントがあり、我が店「Mr.Spice」も出店することになっていたからだ。さらにタイミングが悪いことに、店ではシェフのインド人が辞めてしまい、店長のスリランカ人が1人で頑張っていた(いま現在も)。店を1人で回すのも大変なのに、さらにイベントへの出店となると、1人では到底無理。なのに誰も手伝ってくれる人が見つからない、つまり私が手伝うしかない。

そこで清掃の夜勤から帰宅して寝る間もなく朝から店へ向かい、出店の準備をして歩いてすぐの駅前のイベント会場へ向かった。体調は最悪。かと思いきや、店へ行く途中にドラッグストアに寄って買って飲んだ「パブロン」が効いて、夜勤中の仕事もできない状態からはいくぶん回復していた。「パブロン」を飲むとすぐに体が温まってうっすら汗までかくほどで、これは効いているなあ、という実感があった。それまでは薬局へ行く元気もなく、家にあった「葛根湯」を飲んだだけだったが、当然のように「葛根湯」は全然効かず。それに比べると「パブロン」はよく効いた。助かったなあ。

また、そのイベント自体、思ったより人出が少なく、天気も雨こそ降らなかったが風がとても強く、これはあまり売れないな、と早急に判断。最初に用意した50個ぐらいのカレー弁当とビリヤニを途中で値段を下げてまで売り切ったら、お昼時過ぎには店じまい。予定よりもずいぶん早く帰宅でき、そのぶん休養に充てることができた。

ちなみに帰宅して熱を測ったら、平熱まで下がっていた。「パブロン」はすごいなあ。ところが、熱が下がると今度は咳が出はじめた。それもかなり激しく、体力が消耗するぐらいの咳が一晩中続いた。その翌日は介護の夜勤を休んだので1日中寝れたが、それでも咳は止まらない。「パブロン」では熱は下げられても咳は止められないらしい。

仕方なく、今度は家の近所のドラッグストアへ行き、咳止め、と書いてある薬を買って飲んだのだが、これがとんでもなかった。咳が止まるどころか、かえってひどくなるなんて、そんな薬、ある? その他、のど飴とか、咳止めのトローチとか、いくつか買って試すも、どれもこれも全然効果なし。その翌々日にはまた介護の仕事が入っており、熱は下がったので出勤しようか、と思ったのだが、あまりに咳がひどい状態を説明し、さらにもう1回、休ませてもらうことにした。

このとき、施設側では医者の診断が欲しいらしく、病院へ行ってください、と言われたのだが、土日に開いている病院が近くにない、とウソをついた(ホントは土日診察可の病院を調べるもの行くのも面倒臭かった)。すると今度は、病院に行ってないなら簡易検査をしろ、と言われ、それぐらいはしないとな、と思い、近所のドラックストアで検査キットを探したが、置いてない。

聞けば、最近は置いてあるところが少なくなっており、少なくとも徒歩圏内にはないらしい。あいにく雨も降り始めて、わざわざ検査キットのためだけに足を伸ばす気力など到底ない。ということで結局、病院にも行かず、検査もしてないから本当にインフルエンザかどうかはわからないが、インフルエンは風邪薬では治らない、というのを聞いたことがあるから、やっぱりインフルエンザだった、と思う。

で、薬でもトローチでものど飴でも止まらない咳をどうやって止めるか?と考えて思いついたのが、コーラである。なんだそりゃ、と思われるでしょうが、ほら、コーラの成分は風邪薬と同じ、という話、聞いたことはないですか?いや、同じ、というのは言い過ぎだな。まあ、似ている、ぐらいのもんだとは思うが、信じるものは救われる。イワシの頭だって信じれば神様なんだから、信じて飲めばコーラで風邪は治ります。むちゃくちゃなこと言ってるのは自分でもわかってますが、まあ、咳が止まらないあまりヤケになっている、と思ってください。

そうして薬の代わりにコーラを飲み始めた。最初はちゃんと「コカ・コーラ」を選んで買っていたが、値段的には「ペプシ」の方が安いので、コーラもペプシも変わらんだろう、と思い「ペプシ」も買った。さらに、キリンの「メッツ・コーラ」も買ってみた。そしてガブガブと水代わりにコーラやペプシを飲んだ結果、咳は止まったか?というと、まあ微妙ですな。原稿的には、コーラで咳が止まった、といえばカッコはいいけど、現実はそうはいかない。

いや、たしかに、コーラを飲んだ直後は咳は止まるんですよ。しかし、これは炭酸飲料で喉の滑りが良くなった、というだけかもしれない、という気がしないでもない。普段あまり炭酸飲料は飲まないからね。それに、飲んでしばらくするとまた咳は出るから、やっぱり、コーラで咳は止まる説は無理がある。少なくとも人には勧められない、という結論にならざるをえない。

なーんだ、それならわざわざ原稿にするなよ、という声も聞こえてきそうだが、そこはそれ、ただインフルエンザにかかりました、というだけの原稿よりは面白くできるかな、と思ったんだけど、それもちょっと無理があったかな、と、少々反省もしつつ、今回はこれまで。ちなみにそれから半月ほど経た現在、コーラはムキになって飲み続けているが、咳はまだ完全には止まっていない。